共通フロー応用
AIとCapCutで作る高品質SRT字幕編集テクニック
この記事で解説するAIとCapCutを使ったSRT字幕編集テクニックは、動画で実際の操作を見ると非常に分かりやすいです。まずはこちらのデモンストレーション動画をご覧ください!
NotebookLM連携:SRT字幕ファイルのAI修正とローカル整形完全ガイド
動画の品質を左右する重要な要素の一つが、正確で読みやすい字幕(SRTファイル)です。NotebookLMで生成したナレーション音声を元に作成した初期SRTファイルには、誤字脱字、不自然な区切り、表記ゆれなどが含まれていることが少なくありません。
このセクションでは、「NotebookLM連携 AI動画制作 支援ビューワー」の「SRT修正」タブとローカルツールセットを活用し、AIの力でSRTファイルを効率的に修正・整形し、最終的に手動で微調整を加えて高品質な字幕を完成させるまでの具体的なステップを解説します。
全体のワークフロー(SRT修正・整形)
- 初期SRT作成:動画編集ソフト(CapCut推奨)でナレーション音声から自動キャプションを生成し、SRTファイルとしてエクスポートします。
- AIによるSRT修正:「ビューワー(SRT修正タブ)」で指示書を生成し、「Google AI Studio(Gemini 2.5 Pro推奨)」で実行します。修正済みSRTの内容をコピーし、
input/input_subtitles.srtに貼り付けて保存します。 - (任意)ローカルツールによる整形パターンの確認:
1_SRT一括整形.batを実行し、整形結果のパターン(ギャップ修正、改行調整など)を確認して手動調整の参考にします。 - 手動微調整と最終版SRTの完成:動画編集ソフトに
input/input_subtitles.srtを読み込み、タイミング、改行、誤字脱字などを最終調整します。調整後、最終版のSRT内容を再度input/input_subtitles.srtに上書き保存します。このファイルが、後続の全ツールが参照するマスターデータとなります。 - (任意)追加AI処理:ビューワーの「SRTテキスト校正チェック指示書」や「SRTファイル翻訳指示書」を活用します。
SRT修正・整形ワークフロー詳細
- 初期SRTファイルの準備:NotebookLMで生成したナレーション音声(.wav)を動画編集ソフト(CapCut推奨)に読み込み、自動キャプション機能でキャプションを生成します。その後、画面右上の「エクスポート」ボタンをクリックし、「キャプション」のみを選択してSRTファイルをエクスポートします。
- 表記ゆれ対策リストの準備:NotebookLM音声概要タブで生成した「読み間違い防止リスト」を流用するか、独自のリスト(例:OKIHIRO:おきひろ)を準備します。
- AIによるSRT修正(ビューワー+Google AI Studio):
- ビューワーの「SRT修正」タブにある「SRT修正・結合指示書」に上記リストを貼り付け、指示書をコピーします。
- Google AI StudioのSystem Instructionsに指示書を貼り付けます。
- チャット入力欄に、エクスポートした初期SRTファイルの内容全体を貼り付けて実行します。(推奨Temperature:0.2〜0.4)
- AIが出力した修正済みSRT内容を
input/input_subtitles.srtとして保存します。 - ポイント:現状のAIではタイムスタンプの完璧な調整は難しいですが、誤字脱字修正や表記ゆれの統一、不自然な箇所の結合精度は非常に高いです。
- (任意)ローカルツールによる整形パターンの確認:
1_SRT一括整形.batを実行:1(ギャップ修正)と2(改行調整)を選択して実行します。- ポイント:出力されたファイル(
output/formatted_srt/内)は、手動調整の参考として確認するだけです。このファイル自体を後続の処理で使うことはありません。
- 動画編集ソフトでの手動微調整(CapCut推奨):
- 最初に自動生成したキャプションはタイムラインから削除します。
- AIが修正した
input/input_subtitles.srtを動画編集ソフトに読み込みます。 - CapCutでの効率的な調整テクニック:
- タイムスタンプ調整:音声波形と字幕の表示タイミングを合わせます。(推奨:音声トラックの高さを調整して波形を見やすくすると作業効率が上がります。)
- 「左を削除」「右を削除」ショートカットの活用:編集作業の効率化のためにショートカットキー設定(メニューバー>ショートカット)を見直し、「タイムライン」セクションにある「左を削除」に「W」キー、「右を削除」に「Q」キーを割り当てることを強く推奨します。これにより、タイムライン上で再生ヘッドを基準に、選択した字幕クリップの左側または右側を素早く削除できます。削除によって生じたギャップは自動的に詰められます(リップル削除)。もしギャップを残したい場合は、CapCutのタイムライン上部にある「メインマグネット」や「リンケージ」機能を一時的にオフにしてから操作してください。不要部分の削除自体は格段に速くなります。
- CapCutキャプション編集パネルの活用:タイムラインでキャプションクリップを選択すると、画面右上に表示される「キャプション」パネルでテキスト編集が可能です。
- 文の分割:「キャプション」パネルのテキストエリア内で、分割したい箇所にカーソルを合わせて
Enterキーを押すと、そこで字幕が分割されます。(注意:この操作で字幕の表示タイミングが音声とずれることがあるため、分割後は必ずタイムラインでタイミングを手動調整してください。) - 文の結合:分割された字幕を結合したい場合、前の字幕のテキストエリア末尾にカーソルを合わせて
Deleteキー、または後の字幕のテキストエリア先頭でBackspaceキーを押すことで結合できます。 - テキスト折り返し(表示上の改行):「キャプション」パネルのテキストエリア内で
Ctrl + Enterを押すと、字幕表示上での改行を挿入できます。 - 3行以上のテロップ修正:自動生成やAI修正で稀に3行以上のテロップが生成されることがあります。CapCutの「キャプション」パネルで、上記の分割・結合テクニックや改行調整を駆使し、視認性の高い2行以内(または1行)のテロップに修正します。
- 【最重要注意点】空行の確認と削除:
Enterキーでの分割時などに、意図せず空の字幕セグメント(テキストがない字幕ブロック)がSRT内に挿入されることがあります。このような空行が含まれていると、後続のローカルツール(特に2_SRTからプロンプト作成.batや4_スライドショー動画クリップ生成.bat)実行時にエラーが発生する原因となります。最終エクスポート前に、CapCutのキャプションリストやSRTファイル自体を確認し、空行があれば必ず削除してください。
- 文の分割:「キャプション」パネルのテキストエリア内で、分割したい箇所にカーソルを合わせて
- テキスト修正:誤字脱字の最終チェック、意図しない改行の修正、句読点の調整などを行います。
- 最終版SRTの完成:全ての微調整が完了したら、動画編集ソフトから再度SRTファイルとしてエクスポートします。このエクスポートした最終調整済みSRTファイルの内容を全てコピーし、ローカルツールセットの
inputフォルダ内にあるinput_subtitles.srtファイルの中身を完全に上書き保存します。このファイルが、後続の全ツールが参照するマスターデータとなります。
▶(参考)OKIHIRO流 CapCut推奨ショートカットキー一覧(クリックで展開)
動画編集の効率を格段に上げる、CapCutの推奨ショートカットキー(OKIHIRO推奨設定、一部デフォルトから変更)です。ショートカットキー設定画面(メニューバー右上のキーボードアイコン)で、ご自身の環境に合わせてご確認ください。Macをお使いの場合は、CtrlをCommandに、AltをOptionに読み替えてください(一部異なる場合があります)。
タイムライン
- E:分割:選択中のクリップを再生ヘッドの位置で分割します。
- X:すべてを分割:再生ヘッドの位置で、タイムライン上のすべてのクリップ(ロックされていないトラック)を分割します。
- W:左を削除:再生ヘッドより左側の部分を削除します。
- Q:右を削除:再生ヘッドより右側の部分を削除します。
- V:モードを選ぶ:選択ツール(矢印カーソル)に切り替えます。クリップ選択や移動の基本です。
- C:分割モード:分割ツール(カミソリのアイコン)に切り替えます。クリックした箇所でクリップを分割できます。
- A:左のすべてのフレームを選択:再生ヘッドより左側にあるすべてのクリップを選択します。
- Z:右のすべてのフレームを選択:再生ヘッドより右側にあるすべてのクリップを選択します。
- D:前のフレーム:再生ヘッドを1フレーム前に移動します。
- F:次のフレーム:再生ヘッドを1フレーム次に移動します。
- Shift + D:複数フレームで前進:設定したフレーム数だけ再生ヘッドを前に移動します。(デフォルト10フレーム)
- Shift + F:複数フレームで後退:設定したフレーム数だけ再生ヘッドを後ろに移動します。(デフォルト10フレーム)
- 1:拡大:タイムライン表示を拡大します。
- 2:ズームアウト:タイムライン表示を縮小します。
- I:インポイント:範囲選択の開始点を設定します。
- O:アウトポイント:範囲選択の終了点を設定します。
- 3:左にシャトル:再生速度を調整しながら逆再生します。
- 4:シャトル停止:シャトル再生を停止します。
- 5:右にシャトル:再生速度を調整しながら再生します。
- Ctrl + D:選択解除:選択しているクリップなどの選択を解除します。
- Alt + G:グループ:選択した複数のクリップをグループ化します。
- Ctrl + Shift + G:グループ解除:グループ化されたクリップを解除します。
- G:複合クリップを作成:選択した複数のクリップを一つの複合クリップ(サブシーケンスのようなもの)にまとめます。
- Ctrl + G:複合クリップを元に戻す:複合クリップを元の複数のクリップの状態に戻します。
- F1:画像動画変換:静止画クリップを動画クリップに変換します。
- F2:クリップを入れ替える:選択したクリップを、メディアプール内の別の素材と入れ替えます。
- F3:選択したクリップをエクスポート:選択しているクリップ部分だけを個別に書き出します。
ベーシック
- Ctrl + C:コピー:選択した要素(クリップ、テキスト、エフェクトなど)をコピーします。
- Ctrl + X:カット:選択した要素を切り取ります。
- Ctrl + V:ペースト:コピーまたはカットした要素を貼り付けます。
- T:属性をコピー:選択したクリップの色調整、変形、アニメーションなどの設定(属性)をコピーします。
- Y:属性をペースト:コピーした属性を、別の選択したクリップに適用します。
- R:削除:選択した要素を削除します。(Deleteキーでも可)
- Ctrl + Z:元に戻す:直前の操作を取り消します。
- Ctrl + Shift + Z:リセット(やり直し):元に戻した操作をやり直します。
- Ctrl + E:エクスポート:プロジェクト全体を動画ファイルとして書き出す画面を開きます。
- F4:静止フレームをエクスポート:現在のプレビュー画面のフレームを静止画(画像ファイル)として書き出します。
「SRT修正」タブの活用:さらに高度な機能
ビューワーの「SRT修正」タブには、上記の基本的な修正・結合指示書以外にも、字幕の品質をさらに高めるための便利な指示書が用意されています。
SRTテキスト校正チェック指示書:
- 使い方:「指示書をコピー」ボタンで指示書をコピーし、Google AI Studio(Gemini 2.5 Pro推奨)のSystem Instructionsに設定します。その後、チャット入力欄に最終調整済みの手動調整済みSRTファイルの内容を貼り付けて実行します。(推奨Temperature:0.1〜0.3。厳格なルールに基づくチェックのため低めに設定。)
- 効果:AIがSRTのテキスト部分に対して、誤字、脱字、不自然な表記、表記ゆれがないか最終チェックを行い、修正案や指摘事項を表形式で出力します。人間では見逃しがちな細かなミスを発見するのに役立ちます。
SRTファイル翻訳指示書:
- 使い方:フォームで翻訳先の言語を選択し、「指示書をコピー」ボタンで指示書をコピーします。Google AI Studio(Gemini 2.5 Pro推奨)のSystem Instructionsに設定後、チャット入力欄に翻訳したい日本語SRTファイル(手動調整済みのものなど)の内容を貼り付けて実行します。(推奨Temperature:0.1〜0.2。翻訳の正確性を最優先するため非常に低く設定。)
- 効果:タイムコードを維持したまま、指定した言語へ高精度に翻訳します。AIは単なる単語の置き換えではなく、SRT全体の文脈を考慮して翻訳を行うため、自然で理解しやすい翻訳結果が期待できます。
- ポイント:対応言語はGeminiモデルに準拠しているため、Google AI Studio(Gemini 2.5 Pro推奨)での利用が推奨されます。他のAIチャットでは一部言語が対応していない可能性があります。
まとめ
NotebookLMと連携したSRT修正ワークフローは、AIの力を借りて字幕作成の効率と精度を大幅に向上させます。ビューワーの「SRT修正」タブとローカルツールセット、そして動画編集ソフトの機能を組み合わせることで、これまで時間のかかっていた字幕作業を劇的に改善し、より質の高い動画コンテンツ制作に貢献します。AIによる自動処理と最終的な人間の目による調整のバランスが、最適な字幕を生み出す鍵となります。
高品質なSRT字幕が準備できたら、いよいよ本格的な動画制作パターンに進みましょう!
