Route A Phase 1 : Setup

A-03:司令部の設営

Python, API, Git入門 - 最強の開発環境を構築する

プロジェクトの骨格ができたら、次はその家を「住める状態」にします。
ここでは、最強の開発環境(司令部)を構築するために必要な3つの神器(Python, API, Git)を導入します。

1. Pythonと仮想環境 (.venv) の正体

🐍 Pythonとは?

AI開発の世界標準言語です。GoogleやNASAも使っています。
あなたのPCにインストールされたPython本体は「親分」のような存在です。

📦 仮想環境 (.venv) とは?

プロジェクトごとに作られる「隔離された作業部屋」です。
ツールごとにライブラリのバージョンが衝突しないよう、親分(Python本体)のコピーをこの部屋に作り、その中で作業します。

では、実際に部屋を作りましょう。AIが生成した _setup.bat をダブルクリックしてください。

自動で行われること:

  • 仮想環境の作成: .venv というフォルダが自動生成されます。
  • ライブラリのインストール: requirements.txt(買い物リスト)に書かれた便利ツールを、自動で部屋の中に揃えます。

黒い画面に「セットアップ完了」(またはそれに類する言葉)が表示され、処理が止まれば成功です。
何かキーを押して画面を閉じてください。

⚠️ 画面が一瞬で消えてしまう場合

エラーが発生している可能性があります。以下の手順でエラー内容を確認し、AIに伝えてください。

  1. フォルダ内で右クリックし、「開発ユーティリティ > コマンドプロンプトをここで開く」を選択。
  2. 黒い画面が出たら _setup.bat と入力してEnterキーを押す。
  3. 表示されたエラーメッセージをコピーし、AI Studioに貼り付けて「治癒の呪文」で修正させる。

2. APIキーとローテーション機能

🔑 APIキーとは?

GoogleのAIサーバー(Gemini)を使うための「通行手形(パスワード)」です。
これがないと、どれだけ優れたプログラムも動きません。

🔄 OKIHIRO流「APIローテーション」

無料版のAPIには制限があります。そこで、複数のAPIキーを登録しておき、エラーが出たら自動で次のキーに切り替えて処理を続行する仕組みを導入します。

STEP 1: Gemini APIキーの取得

  1. Google AI Studio (API Key) にアクセスし、Googleアカウントでログインします。
  2. 左上の "Create API key" ボタンをクリックします。
  3. "Create API key in new project" を選択します。
  4. 生成されたキーをコピーします。(※これを複数のGoogleアカウントで行うと、より強固なツールになります)

STEP 2: キーの登録(ローテーション設定)

  1. system フォルダの中にある api_key.txt を開きます。
  2. 取得したGemini APIキーを、1行に1つずつ貼り付けます(複数個推奨)。
  3. 保存して閉じます。

3. Git (GitHub) 入門と導入

🐙 Git / GitHub とは?

Gitは、ファイルの変更履歴を保存する「タイムマシン」です。そしてGitHubは、そのデータをネット上に保存する「倉庫」です。
この講座では、「エラーが出たときに講師(OKIHIRO)にコードを丸ごと見せて、直してもらうための提出ボックス」として使用します。

STEP 0: Gitのインストール

まだパソコンにGitが入っていない場合は、最初にインストールが必要です。

  1. 公式サイト (git-scm.com) から "64-bit Git for Windows Setup" をダウンロードします。
  2. ダウンロードしたインストーラーを起動します。
  3. 設定画面がたくさん出ますが、全て「Next」を連打して、初期設定のままインストールして構いません。
  4. インストールが完了したら、PCを再起動してください。

🛑 【重要】コマンドを打つ前の「セキュリティ設定」

GitHubにアップロードする前に、APIキーや顧客データが漏洩しないようにする「バリア(.gitignore)」を必ず作成してください。
これがないと、あなたのAPIキーがネット上に公開されてしまいます。

🛠️ 作業手順:
1. プロジェクトフォルダを右クリックし、「フォルダ内を1ファイルに結合」する。
2. AI (Gemini) に結合ファイルを添付し、上のプロンプトを投げる。
3. 出てきたコードをコピーし、フォルダ内に .gitignore という名前で保存する(F1キー推奨)。
※このファイルがある状態で、次の Step 1 に進んでください。

Step 1: ローカルリポジトリの作成と初回設定

プロジェクトフォルダで右クリックし、「開発ユーティリティ > コマンドプロンプトをここで開く」を選択します。
黒い画面が開いたら、以下のコマンドを1行ずつ順番に実行してください。

■ Git管理の開始

git init
→ ここをGitで管理するぞ、という宣言

■ 作者情報の登録(※PCでの初回設定時のみ必須)

Gitは「誰が」変更したかを記録するため、この設定が必須です。これがないと後の「commit」でエラーが出ます。
"Your Name"と"your_email@example.com"の部分は、ご自身のGitHubアカウント名とメールアドレスに書き換えてください。

git config --global user.name "Your Name"
git config --global user.email "your_email@example.com"

■ 変更内容の記録

準備したファイルと設定を、タイムマシンに記録します。

git add .
→ 全ファイルをタイムマシンに乗せる準備
git commit -m "Initial commit"
→ 現状を「最初の保存」として記録する

Step 2: GitHubへのアップロード(共有)

  1. GitHubで新規リポジトリ作成ページを開きます。
  2. Repository name を入力し、必ず「Private(非公開)」を選択して「Create repository」を押します。
  3. 画面に表示されるコマンドのうち、「...or push an existing repository from the command line」の下にある3行をコピーします。
  4. 先ほどの黒い画面に貼り付けてEnterを押します。

Step 3: 講師への共有設定

Privateリポジトリはあなたしか見れません。講師が見れるように招待してください。

  1. GitHubリポジトリの「Settings」タブを開きます。
  2. 左メニューの「Collaborators」を選択します。
  3. 「Add people」ボタンを押し、講師のアカウント名 okihiro1219 を入力して招待を送ってください。

Step 4: 「保存・提出ツール」の導入(超便利)

毎回コマンドを打つのは面倒です。以下のバッチファイルをダウンロードし、解凍して出てくるファイルをプロジェクトフォルダの直下に配置してください。

📥 Git_Push_Tool.zip

ツールをダウンロードする
✅ _push_master.bat
今の作業内容をGitHubに保存(提出)します。一日の終わりや、講師に質問する前に必ずダブルクリックして実行してください。

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