🧙♂️ AIキャスティング(錬成術)
映画の良し悪しは「主演俳優」で決まります。AI動画も同じです。
実在の人物を使わず、世界に一人だけの「最強の演者」を生み出し、その顔を固定する魔法(Identity Lock Protocol)を伝授します。
① なぜ「二面図」が必要なのか?
AI動画制作における最大の敵、それは「容姿ブレ(Identity Loss)」です。
シーンが変わるたびに顔が別人になったり服装が変わってしまっては、視聴者は物語に没入できません。
これを防ぎ、キャラクターの同一性を担保する技術が「Identity Lock Protocol(容姿固定)」です。
AIに「この顔と服装が絶対的な正解である」と叩き込むために、顔の固定に使う「顔アップ画像」と、体型や服装の構造を固定するための「二面図(Reference
Sheet)」を、動画を作り始める前に必ず用意します。
② エージェントスキルのダウンロード
講座で使用するスキル群が格納されたGoogleドライブにアクセスしてください。
キャスト作り(プリプロダクション)を行う「Character
Forge」と、動画本編(プロダクション)を行う各種スキルが独立したAIエージェントスキルとして配布されています。
📦 Googleドライブ配布フォルダ
Googleドライブへアクセス →このSTEP 0では、ドライブ内にある「Character_Forge.zip」をダウンロードして使用します。 |(動画制作用の各種エージェントスキルは後のSTEPで使用します)
📂 Character Forgeの構成
├── 01_Base_Image_Generator.md ← 顔生成プロンプト(ルートA/B対応)
├── 02_Reference_Sheet_Prompt.md ← 全身二面図プロンプト
├── 03_Expression_Sheet_Prompt.md ← 表情シートプロンプト
└── SKILL.md ← AIエージェント用スキル定義
③ スキルの使い方(Antigravity連携)
ダウンロードしたスキルは、AIエージェント「Antigravity」に読み込ませることで真価を発揮します。
以下の手順でセットアップを行ってください。
ダウンロードしたZIPを解凍し、中にある Character_Forge
フォルダを、Antigravityのスキルフォルダ(.agent/skills/)にコピーしてください。
1. 配置した以下のフォルダを、Antigravityのチャット欄にドラッグ&ドロップします。
2. その後、続けてチャット欄に「キャラを作成」と入力し、送信してください。
📁 Character_Forge
※ フォルダを投げ込むだけでは開始されません。必ずメッセージも同時に送信してください。
AIがファイルの中身を読み込むと、「どのようなキャラクターを作成しますか?」と聞いてきます。
あとは質問に答えていくだけで、自動的に最適なプロンプトが生成されていきます。
④ プロのキャラ作成フロー
AIに「顔を作って」と言って一発で完成を期待するのではなく、「修正ループを回す」のがプロの制作フローです。
以下の流れで進めてください。
「〇〇の実写版を作りたい」「こんなアニメキャラを作りたい」など、作りたいキャラのイメージを伝えるだけでOK。Character Forgeスキルが自動で最適なプロンプトを生成してくれます。
イメージに近い参考画像(アニメ設定画やイラストなど。全身が写っているものが望ましい)があれば、チャット欄に添付してAntigravityへ送信してください。
💡
なぜ画像を渡すのか?:Antigravityが画像から「服の構造」や「特徴」を多角的に解析し、緻密な英語プロンプトへ翻訳するためです。枚数が多いほど(最大5枚)AIへの指示の解像度が上がり、Flowでの出力精度が格段にアップします。
Antigravityのコピーボタンでプロンプトをコピーし、Flowのチャット欄に貼り付け。同じ参考画像もFlowにアップロードします。
Flowのチャット欄にプロンプトと参考画像を入力し、画像のアスペクト比を必ず3:4(縦型)に設定してから送信ボタンを押してください。1回の送信で4枚の顔画像の候補が同時に生成されます。
出力された4枚の候補から、最もイメージに近い1枚を選びます。その画像をAntigravityに貼り付けて、「もう少し大人っぽく」「髪の色を少し明るく」といった修正指示を一言送ります。修正版プロンプトがすぐに出力されるので、再度Flowで生成します。理想の「顔」が決まるまでこのループを回してください。
「顔アップ画像」が1枚に決まったら、Flow上の他の不要な画像は削除して見やすく整理し、確定画像をダウンロードします。次に、その顔アップ画像をリファレンス(参照)として、動画制作用の「全身二面図」を生成します。これも同様に修正ループを回します。
必要に応じて、顔アップ画像を参照して「表情シート」も生成し、保管しておきます。
💡 表情シートはどこで使う?:主にサムネイルなどの「静止画」を作る際に、豊かな表情を出したい場合の参照用として使います。動画生成時に参照させると、多数の顔が情報ノイズとなり精度低下のリスクがあるため、動画制作の基本は先の「顔・二面図の2アセット」のみとなります。
Google系(Gemini/Flow等)のモデルはコンテンツポリシーが厳しく、肌露出の多いキャラや暴力的な設定は弾かれることがあります。その場合はLitVideo等の画像生成機能に切り替えて生成を試みてください。
⑤ 動画制作で使う「2アセット運用」
ここで作成した素材は、今後の動画制作において以下の役割を持つ参照画像として使用します。
この2枚のアセットが、キャラクターの一貫性を守る生命線です。
face_base.png
AIの顔面崩壊を防止する「アンカー画像」。動画生成時に常に参照させることで、顔の一貫性を維持します。
reference_sheet.png
体型・衣装の一貫性を維持するための参照画像。正面と背面がセットになっています。
⑥ AI一発出しの罠 ─ プロのハイブリッド方式
AIにすべてを任せてはいけません。プロンプトを作っていく際、この原則を常に意識してください。「AIに草案を出させて、自分で清書する」ハイブリッドが最高精度を実現します。
どんな服を着ているか、どんな顔立ちかといった特徴を、キャラクターに特化した綺麗な英語プロンプトに書き起こしてくれます。
「このプロンプトで自分のイメージが伝わるか?」を判断するのは自分にしかできない仕事です。意図しない服の色になっていないか、顔の特徴は合っているかを翻訳などで確認し、必要に応じて修正してください。
生成した画像を見て「ここが違う」と感じたら、Antigravityに結果を見せて修正指示を出します。一発完成を目指さず、ループを回すことが唯一の近道です。