Forge Arc レッスン0:AI動画シリーズ制作のための環境構築
この講座の最初のステップへようこそ。ここでは、ツール「Forge Arc」をあなたのPCで動かすための全ての準備を整えます。ツールの導入から、AI機能を利用するためのAPIキー設定まで、順番に進めていきましょう。ここを乗り越えれば、あとはボタンをクリックするだけでAIがほとんどの作業を代行してくれます。
1. 必要なソフトウェアの準備
まず、ツールを動作させるために必要なソフトウェアをPCにインストールします。
- Python: 公式サイトから最新の安定版をインストールします。(インストール時、
Add python.exe to PATHに必ずチェックを入れてください) - FFmpeg: 音声処理や動画クリップの生成に不可欠です。こちらのサイト(gyan.dev)から、最新リリースの
ffmpeg-git-essentials.7zをダウンロードします。(ダウンロード後、次のステップで環境変数を設定します) - Git: 公式サイトからインストーラーをダウンロードしてインストールします。インストール中に多くの質問が表示されますが、すべてデフォルト設定(Nextを押し続ける)で問題ありません。
▼【重要】FFmpegの環境変数PATH設定方法(クリックで開く)
FFmpegをPCのどこからでも呼び出せるようにするための設定です。以下の手順で進めてください。
- ダウンロードした
ffmpeg-git-essentials.7zを解凍します。(7-Zipなどの解凍ソフトが必要です) - 解凍して出てきたフォルダ(例:
ffmpeg-7.0-essentials_build)を、PCのCドライブ直下など、分かりやすい場所に移動させます。 - 移動したフォルダの中にある
binフォルダを開き、エクスプローラーのアドレスバーをクリックして、パス(例:C:\ffmpeg-7.0-essentials_build\bin)をコピーします。 - Windowsの検索バーで「環境変数」と検索し、「システム環境変数の編集」を開きます。
- 「環境変数」ボタンをクリックし、「システム環境変数」の欄にある
Pathを選択して「編集」をクリックします。 - 「新規」ボタンを押し、先ほどコピーした
binフォルダのパスを貼り付けて「OK」を押して、全てのウィンドウを閉じます。
これで設定は完了です。コマンドプロンプトを開き ffmpeg -version と入力して、バージョン情報が表示されれば成功です。
2. Forge ArcをGitHubから導入する
- 開発チームへの招待:まず、あなたのGitHubアカウント名を講師までご連絡ください。講師があなたを受講生チームに招待します。GitHubから届く招待メールを開き、「View invitation」ボタンをクリックして招待を承認してください。
- ツールのダウンロード(git clone):コマンドプロンプト(またはターミナル)を起動し、
cdコマンドでツールを保存したいフォルダに移動します。(例:cd Desktop) - 以下のコマンドを実行して、ツール一式をあなたのPCにダウンロードします。
git clone https://github.com/okihiro-ai-creative/Forge-Arc.git
▼(推奨)SSH接続でパスワード入力を省略する方法
最初に一度だけSSHキーの設定を行えば、今後のパスワード入力が一切不要になり、非常にスムーズです。
- Step 1: SSHキーの作成
コマンドプロンプト(またはターミナル)を開き、以下のコマンドを実行します。"your_email@example.com"の部分は、ご自身のGitHub登録メールアドレスに書き換えてください。「Enter a file in which to save the key...」と聞かれたら、何も入力せず
Enterキーを押します。
「Enter passphrase...」と2回聞かれまても、こちらも何も入力せずEnterキーを2回押してください。これでパスワードなしのキーが作成されます。ssh-keygen -t ed25519 -C "your_email@example.com" - Step 2: GitHubへの公開鍵の登録
PCのC:\Users\(あなたのユーザー名)\.sshフォルダの中にあるid_ed25519.pubというファイルをメモ帳で開きます。ファイルの中身の文字列(ssh-ed25519から始まる全てのテキスト)をコピーしてください。
次に、GitHubのSSHキー設定ページにアクセスし、「New SSH key」ボタンをクリックします。「Title」にはPCの名前など分かりやすい名前を付け、「Key」の欄に先ほどコピーした文字列を貼り付け、「Add SSH key」ボタンを押して登録完了です。「Key type」はデフォルトの「Authentication Key」のままで問題ありません。 - Step 3: SSHでツールをダウンロード
コマンドプロンプトで、ツールを保存したい場所に移動し、以下のSSH用コマンドを実行します。git clone git@github.com:okihiro-ai-creative/Forge-Arc.git
3. 初回セットアップの実行
ダウンロードした Forge-Arc フォルダ内にある_setup.bat(macOSの場合は_setup.sh)をダブルクリックして実行します。ツールに必要なライブラリが自動でインストールされ、APIキーを設定するためのファイルが生成されます。
4. 【最重要】2種類のAPIキーの取得と設定
このツールは、2種類のAPIキー・IDを設定することで、AIによる文章生成や音声生成といった強力な自動化機能が有効になります。以下の手順で各キーを取得し、設定ファイルに書き込んでいきましょう。
4.1. Gemini APIキーの取得と設定(複数設定推奨)
文章の生成や音声生成など、ツールの中核をなすAI機能に使います。このツールはAPIキーの自動ローテーション機能を搭載しているため、複数のキーを設定することで、エラー発生率を大幅に下げ、安定した動作を実現できます。
- Google AI Studioにアクセスし、Googleアカウントでログインします。
- 画面左側のメニューから「Get API key」をクリックします。
- 「Create API key in new project」ボタンをクリックしてAPIキーを生成し、コピーします。この作業を繰り返し、複数のAPIキーを取得します。
- ツールフォルダ内の
system/に自動生成されたapi_keys_gemini.txtを開き、取得したAPIキーを1行に1つずつ貼り付けて保存します。
4.2. Google Search APIキー & 検索エンジンIDの取得
このキーは、将来的に実装される可能性がある「画像自動収集」機能のために準備するものです。現在のバージョンでは直接使用しませんが、設定しておくことを推奨します。
- 【検索エンジンIDの取得】プログラマブル検索エンジンにアクセスし、「追加」ボタンを押します。
- 「検索するサイト」には
www.google.comなどを入力し、「ウェブ全体を検索」をオンにします。名前を付けて「作成」します。 - 作成後、コントロールパネルの「基本情報」セクションにある「検索エンジン ID」をコピーしておきます。
- 【Search APIキーの取得】Google Cloudコンソールにアクセスし、プロジェクトを選択(または新規作成)して「有効にする」をクリックします。
- APIが有効になったら、画面上部の「認証情報を作成」をクリックし、「APIキー」を選択します。
- 生成されたAPIキーをコピーします。
4.3. 「.env」ファイルへの設定
- ツールフォルダ内の
system/に自動生成された.envというファイルを、テキストエディタ(メモ帳など)で開きます。 - ファイル内の
YOUR_..._HEREとなっている部分を、先ほど取得したご自身のSearch APIキーと検索エンジンIDに書き換えます。
(例)GOOGLE_SEARCH_API_KEY="XyZ123..."GOOGLE_SEARCH_ENGINE_ID="a1b2c3d..." - ファイルを上書き保存して閉じます。(ファイル名は
.envのまま変更しないでください)
5. GUIコントローラーの起動
大変お疲れ様でした! 以上で、AI動画シリーズ制作を最速で進めるための全ての準備が整いました。ツールフォルダのルートにある_run_gui.bat(macOSの場合は_run_gui.sh)をダブルクリックして、GUIコントローラーを起動してみましょう。これからの操作は、すべてこのコントローラーからボタン一つで行えます。