Google Colab サンプルコードの使い方ガイド
はじめに
このガイドでは、提供されているGoogle Colabノートブック(サンプルコード)を使って、Stable Diffusion Forge WebUIを簡単にセットアップし、FLUXモデルを含む様々な機能を利用する方法を解説します。
ノートブックを開く
- 以下のリンクをクリックして、Google Colabノートブックを開きます。
Google Colab サンプルコード (FLUX用) - ノートブックが開いたら、まず
ファイル
メニューからドライブにコピーを保存
を選択し、ご自身のGoogleドライブにノートブックのコピーを作成してください。オリジナルのノートブックは編集できません。
セットアップの実行
コピーしたノートブックを開き、以下の1〜6の設定項目を入力・選択してください。
- 「1.Civitai APIキー(必須)」:
- CivitaiからモデルやLoRAをダウンロードするために、APIキーの設定が必須です。
CIVITAI_API_KEY = ""
の中に、ご自身のCivitai APIキーを貼り付けてください。- APIキーの取得方法は、セルの説明文を参照してください。
- 注意:APIキーを入力せずに実行すると、モデル等のダウンロードに失敗します。
- 「2.WebUI 起動引数」:
- Stable Diffusion Forge WebUIを起動する際のコマンドライン引数を指定します。
- デフォルトでは
--share --xformers --no-download-sd-model --theme dark
が設定されています。必要に応じて変更してください。 --share
:Gradioの公開リンクを生成します。--xformers
:高速化と省メモリ化を図ります(環境によってはエラーが出る場合があります)。--no-download-sd-model
:Forge初回起動時の標準モデルダウンロードを抑制します。--theme dark
:WebUIをダークモードにします。
- 「3.拡張機能選択」:
- インストールしたい拡張機能のチェックボックスをオンにします。
- 不要な拡張機能はチェックを外してください。
- 「4.FLUX 外部コンポーネント選択」:
- FLUXモデルの動作に必要な外部ファイルをダウンロードまたはコピーします。
download_comp_ae
:Autoencoder (AE) をGoogle Driveからコピーします。事前にご自身のGoogle Driveにae.safetensors
をアップロードしておく必要があります。 パスの初期値は/content/drive/MyDrive/AI_Models/VAE/ae.safetensors
です。異なる場所に保存した場合は、ノートブック内のPythonコード (gdrive_ae_path = "..."
) を編集してください。- その他のコンポーネント(CLIP_L、 CLIP-SAE_L、 Flan-T5など)も必要に応じてチェックをオンにします。詳細はセルの説明文を確認してください。
- 「5.Checkpointモデル選択」:
- 使用したいCheckpointモデルのチェックボックスをオンにします。
- 「6.LoRAモデル選択」:
- 使用したいLoRAモデルのチェックボックスをオンにします。
- トリガーワードも記載されているので、参考にしてください。
- ノートブック実行時にGoogle Driveの
/content/drive/MyDrive/AI_Models/Lora/FLUX
フォルダに配置されたLoRAも自動で読み込まれます。
- コードセルを実行:
- 上記1~6の設定項目を入力・選択し終えたら、セルの左側にある再生ボタン(
)をクリックし、コードセルを実行します。
- Google Driveのマウント許可を求められるので、「Google Driveに接続」ボタンをクリックし、表示される手順に従ってアカウントを選択し、「許可」をクリックしてください。
- セットアップ処理が開始されます。環境の準備、Forgeのインストール、選択したモデルや拡張機能のダウンロード・コピーなどが行われます。処理には時間がかかる場合があります。
- 途中経過がログとして表示されます。エラーメッセージが出ていないか確認しましょう。
- 上記1~6の設定項目を入力・選択し終えたら、セルの左側にある再生ボタン(
WebUIの起動とアクセス
- セットアップ処理が完了すると、最後にWebUIが起動します。
- ログの中に
Running on public URL: https://....gradio.live
のようなURLが表示されます。このURLをクリックすると、ブラウザでStable Diffusion Forge WebUIが開きます。
トラブルシューティング
- Civitai APIキーエラー:モデルのダウンロードに失敗する場合、APIキーが正しいか、Civitai側でキーが無効になっていないか確認してください。
xformers
エラー:WebUI起動時にxformers
関連のエラーが出る場合は、「2.WebUI 起動引数」で--xformers
を削除して再実行してみてください。- Google Driveエラー:AEファイルやLoRAのコピーに失敗する場合、Google Driveのマウントが成功しているか、指定したパスにファイルが正しく存在するか確認してください。パスの大文字・小文字も区別されます。
- リソース不足:ColabのGPUメモリやディスク容量が不足するとエラーが発生することがあります。不要なモデルや拡張機能の選択を解除する、Colabのランタイムタイプ(GPUの種類)を変更する(有料プランの場合)、またはランタイムを再起動するなどを試してください。
- その他のエラー:予期せぬエラーが発生した場合は、エラーメッセージをよく読み、関連するキーワードで検索したり、AI(ChatGPTやGeminiなど)に解決策を尋ねたり、コミュニティで質問したりしてみてください。
注意事項
- Google Colabの無料プランには利用時間やGPU使用量に制限があります。長時間の利用や高負荷な処理を行う場合は、有料プラン(Colab Proなど)の利用を検討してください。
- 生成される画像の内容によっては、倫理的・法的な問題が生じる可能性があります。各ツールの利用規約や関連法規を遵守し、責任ある利用を心がけてください。
- 本ノートブックおよびForge WebUIは開発中のソフトウェアであり、予告なく仕様が変更される場合があります。