AI Video Creator
AI動画制作支援ツールキット ご利用ガイド
はじめに:AIで動画制作を強力に支援・自動化する
この度は、AI動画制作支援ツールキット「AI Video Creator」をご利用いただき、誠にありがとうございます。
このガイドでは、プロの開発現場で標準的に使われているバージョン管理システム「Git」と、そのプラットフォームである「GitHub」を導入し、今後のツールアップデートをコマンド一行で完了できる環境を構築します。一度設定すれば、制作の効率が飛躍的に向上しますので、ぜひこの機会に、プロのワークフローを体験してみましょう。
Git/GitHubを導入する3つのメリット
- アップデートが劇的に楽になる:ツール更新時、コマンド1行で瞬時に最新版にできます。Zip再ダウンロードや設定ファイル(APIキー等)の手動移行は不要になります。
- 安全な設定管理:あなたが編集したAPIキーなどの個人設定ファイルは、アップデートで上書きされない仕組みで保護されます。
- プロのスキルが身につく:Git/GitHubは現代のIT業界で必須のスキルです。この手順を通じて、その基本操作を自然と学べます。
1. PCへの導入手順(初回のみ)
外部ツール(FFmpeg)のインストール (必須)
動画クリップ生成機能を利用するために、動画・音声処理の定番ツール「FFmpeg」をインストールし、PCのどこからでも呼び出せるように設定(PATHを通す)する必要があります。
- FFmpeg公式サイトからお使いのOSに合ったものをダウンロードします。
- 詳しいインストールとPATH設定方法は、Webで「ffmpeg インストール (お使いのOS名)」などで検索してください。
GitHubからの招待を承認する
本ツールはアクセスが制限されたプライベートなリポジトリで提供されています。利用申請後、ご自身のGitHubアカウント宛に開発チームからの招待メールが届きますので、まず、この招待を承認してください。
- メールボックスを確認し、「[GitHub] okihiro-ai-creative has invited you to collaborate」という件名のメールを開きます。
- メール本文にある緑色の「View invitation」ボタンをクリックし、開いたページで招待を承認します。
Gitをインストールする
次に、ツールをPCにダウンロードしたり、最新版にアップデートするために必要なコマンドラインツール「Git」をインストールします。
ツールをダウンロード&更新する
いよいよツール本体をPCにダウンロードします。コマンドプロンプト(Windows)またはターミナル(Mac)を開き、以下のコマンドを実行してください。
A. 初回ダウンロード (Clone)
PCの作業したいフォルダへ移動してから(例: cd Desktop
)、以下のコマンドをコピーして実行します。AI-Video-Creator
というフォルダが作成され、ツールがダウンロードされます。
git clone git@github.com:okihiro-ai-creative/AI-Video-Creator.git
B. 今後のアップデート方法 (Pull)
今後ツールが更新された際は、ダウンロードしたAI-Video-Creator
フォルダ内で以下のコマンドを実行するだけで、常に最新版を利用できます。
git pull
2. ツールの使い方 (推奨ワークフロー)
ツールの初回セットアップ & APIキー設定
ダウンロードしたフォルダ内で、お使いのOSに合わせたセットアップスクリプトを一度だけ実行します。
- Windows:
_setup.bat
をダブルクリックします。 - macOS: ターミナルで
sh _setup.sh
を実行します。
完了後、system
フォルダに設定ファイルが生成されます。以下を編集してください。
api_keys_gemini.txt
: ご自身のGemini APIキーを貼り付けます。secrets.ini
: 音声の話者分離機能を使う場合、Hugging Faceのアクセストークンを貼り付けます。(またはPCの環境変数HF_AUTH_TOKEN
に設定)
【STEP 1】 AIでSRTを整形する
input/input_subtitles.srt
に元となる字幕ファイルを用意し、GUIの[1] AIによるSRT自動整形を実行します。AIが4段階の処理を行い、output/formatted_srt/final_formatted.srt
に高品質な字幕ファイルを生成します。
【STEP 2】 画像プロンプトを生成する
GUIの[2] AIによる画像プロンプト生成を実行します。STEP 1で生成されたSRTを元に、対話形式でテーマなどを設定し、Stable Diffusion等で使える画像プロンプトを生成します。
【STEP 3】 画像を用意する (手動)
STEP 2で生成したプロンプトを使い、Stable Diffusion等で画像を作成します。完成した画像をinput/images/
フォルダに保存してください。
【STEP 4】 動画クリップを生成する
GUIの[3] スライドショー動画クリップ生成を実行します。input/images/
内の画像と整形済みSRTを元に、output/individual_clips/
に個別の動画クリップを、output/adjusted_subtitles.srt
に最終調整されたSRTファイルを生成します。
便利なユーティリティ機能
メインフローとは別に、便利な補助ツールも用意されています。
- [U1] 音声の話者分離:
input/input_audio.wav
から話者ごとの音声ファイルを生成。リップシンク動画作成に便利です。 - [U2] 画像バッチ振り分け:
input/images/
内の大量の画像を、指定した数のフォルダに均等に振り分け、連番リネームします。
3. 困ったときは (サポートについて)
- 導入や操作でエラーが出た場合は、まずこのガイドページをもう一度よくお読みください。多くの場合、手順の見落としやコマンドの入力ミスが原因です。
- それでも解決しない導入に関するトラブルに限り、LINE公式アカウントにてサポートを承ります。その際は、どのステップで問題が発生したか、エラーメッセージなどを添えてご連絡いただくと、スムーズな対応が可能です。