3. Pythonスクリプト実行!無音カット完全マスター
前の項目でPython実行環境の準備が整いました。いよいよ、提供するPythonスクリプトを使って、動画の無音部分(SRTファイル基準)を一括で自動カットしていきます。このステップにより、編集の初期段階で面倒な「間」詰め作業から解放されます!
準備するもの:
- 処理対象の動画ファイル:無音カットしたい元の動画。(例:my_video.mp4、my_recording.wav など)
- 対応するSRTファイル:上記動画の音声を文字起こししたもの。(例:my_video.srt)CapCutの自動キャプション機能などで生成し、エクスポートしたものが利用できます。
- Python無音カットスクリプトファイル:前のステップで作成した auto_cut_script.py ファイル。
- 作業フォルダ:上記3つのファイル(動画、SRT、スクリプト)がすべて同じフォルダに入っている状態にしてください。(例:D:\AICutting_Project)
- 有効化された仮想環境:ターミナル(PowerShellなど)を開き、cd コマンドで作業フォルダに移動し、.\venv\Scripts\activate.ps1 (または .bat)を実行して、プロンプトの先頭に (.venv) が表示されている状態にします。
スクリプト設定の編集:
スクリプトを実行する前に、auto_cut_script.py をテキストエディタで開き、あなたのファイルや目的に合わせて設定値を編集します。
- ファイルパス設定(必須):
- VIDEO_FILE_PATH = "your_video.mp4": 実際の動画ファイル名に書き換えます。
- SRT_FILE_PATH = "your_video.srt": 実際のSRTファイル名に書き換えます。
- OUTPUT_FILE_PATH = "output.mp4": 出力したいファイル名に書き換えます。(例:"silent_cut_output.mp4")
- ノイズ対策(推奨):
- カット境界の「プツッ」音を防ぐため、AUDIO_CROSSFADE_DURATION = 0 の行を探し、0.01 や 0.02 に書き換えることを強く推奨します。(例:AUDIO_CROSSFADE_DURATION = 0.01)
- その他の設定(必要に応じて):
- SHIFT_FRAMES = 0:カットタイミングの微調整。結果がおかしい場合に調整します。(詳細は後述または別記事参照)
- VOLUME_MULTIPLIER = 1.0:全体の音量調整。通常は1.0のまま。
- AUDIO_QUALITY_MODE = 'standard':音声品質。通常は'standard'のまま。
- AUTO_RENAME_OUTPUT = True:出力ファイル名に設定値を付与するか。True推奨。
- ▼各設定項目の詳細な意味や調整のコツは、別記事の解説も参照してください。
- ファイルを上書き保存します。
スクリプトの実行:
設定が完了したら、仮想環境が有効になっているターミナルで、以下のコマンドを実行します。
python auto_cut_script.py
- 実行すると、処理が開始されます。動画の長さやPCスペックにより、完了まで時間がかかる場合があります。ターミナルに進捗状況(%表示など)が表示されるのを確認しながら待ちましょう。
- エラーメッセージが表示されずに処理が完了すれば成功です。
出力結果の確認と調整:
スクリプトの実行が完了したら、指定した出力ファイル名(AUTO_RENAME_OUTPUT = True の場合は設定値が付与された名前)で動画ファイルが生成されているはずです。
- 再生して確認:
- 出力された動画ファイルを再生し、意図通りに無音部分(SRT字幕がない部分)がカットされているか確認します。
- 特にカットされた部分の前後を注意深く聞き、「プツッ」というノイズがないか、言葉の始まりや終わりが不自然に切れていないかを確認します。
- 問題がある場合の再調整:
- ノイズが気になる場合:AUDIO_CROSSFADE_DURATION の値を少し(0.02などに)増やしてみる、または CLIP_END_SHORTEN_SEC = 0.05 などを試してみます。(詳細は別記事参照)
- 言葉の始まりが切れる場合:SHIFT_FRAMES を 1 や 2 に設定して、カットタイミングを少し遅らせてみます。
- 不要な息継ぎなどが残る場合:SHIFT_FRAMES を -1 や -2 に設定して、カットタイミングを少し早めてみます。
- 設定を変更したら、再度 auto_cut_script.py を上書き保存し、ターミナルでもう一度 python auto_cut_script.py を実行します。
- 満足のいく結果が得られるまで、設定調整と実行・確認を繰り返します。
様々な動画への応用:
このスクリプトは、会話動画、プレゼンテーション、講義、Vlogなど、音声と字幕(SRT)がある動画であれば基本的に活用できます。長い無音区間が多い動画ほど、その効果を大きく実感できるでしょう。
これで、Pythonスクリプトによる無音カット自動化の基本的な流れは完了です。このステップで大幅に時間を節約し、次のクリエイティブな編集作業に進みましょう!