🎞️ 編集・書き出し・公開
生成した動画クリップをDaVinci Resolveで編集し、BGMを乗せ、書き出して公開するまでの最終工程です。このページでは解説動画の内容を全て網羅しています。
ショート動画は、いきなり本編に入るよりも、フック → タイトルコール → アイキャッチ → 本編という流れの方が見やすくなります。
強いカットの後にすぐ静かな本編を置くと、つなぎに違和感が出やすくなります。そこでアイキャッチやタイトルコールを緩衝材として挟むと、導入が自然になり、視聴者が本編に入りやすくなります。
① 編集ソフトの選択
動画編集には主に2つのソフトをおすすめしています。メインはDaVinci Resolve、サブとしてCapCutです。
DaVinci Resolve(メイン推奨)
- 無料版でもプロ級の編集が可能
- Premiere Proに近い印象で、細かい調整ができる
- カラーグレーディングが最強
- 音声のフェード・ミキシングが柔軟
- 書き出し品質が圧倒的
- 最初は難しく感じるが、慣れると非常に便利
CapCut(サブ / 初心者向け)
- 直感的なUI、すぐ使える
- テンプレートが豊富でポップな動画向き
- 肌補正やフィルター、エフェクトが充実
- AI字幕自動生成が便利(DaVinci無料版にはない機能)
- 便利な機能は有料版(月額1,000円強)が必要
- 音声の書き出しも有料が必要な場合あり
② 効率化:OKIHIRO流ショートカットの導入
DaVinci Resolve の作業を劇的に高速化するため、私が実際に使用しているカスタムショートカット設定を提供します。すでに独自のショートカットを組んでいる方は任意でお使いください。初めてDaVinci Resolveを触る方にはこちらを強くおすすめします。
⌨️ OKIHIRO_key.txt
ショートカットファイルをダウンロード →左上の「DaVinci Resolve」をクリック →「キーボードのカスタマイズ」を選択します。
ウィンドウ右上の3点メニュー(⋯)をクリックし、「プリセットの読み込み」を選択。
ダウンロードした OKIHIRO_key.txt
を選択すれば適用完了です。閉じるボタンを押して設定終了。
③ DaVinci Resolveの基本UI
DaVinci Resolveは一番下にタブが分かれており、各種特化した機能を使っていく流れになります。最初に開くのは「カット」タブですが、基本的には「エディット」タブが一番使いやすいです。
動画クリップを配置して編集を行う場所。中央のスライドバーで拡大縮小が可能。Alt+マウスホイールでも同じ操作ができますが、スライダーの方が素早く最小・最大にできます。
動画クリップのメタ情報(大きさ、位置、オーディオの音量など)を設定する場所。数値を直接打ち込んで正確に調整できるのが強みです。
タイムライン左側でトラックの高さを調整可能。音の波形を広げて作業することをおすすめしています。波形をよく見ることで編集精度が上がります。
④ 音量調整(BGMと動画音声のバランス)
動画生成で作成されたクリップには音声が含まれていることが多く、BGM(歌)と合わせると音量のバランスが崩れます。以下の3つの方法で調整してください。
クリップの波形表示内にある横線(ボリュームライン)をクリック&ドラッグで上下させます。波形の大きさが視覚的に変わるのでわかりやすいですが、正確な数値指定は難しいです。
クリップを選択 → 右上インスペクター →「オーディオ」タブ →「ボリューム」。ダブルクリックで数値を直接入力可能(例:-25)。複数クリップを選択して一括設定もできます。
右上の「ミキサー」ボタンを押すとトラックごとの音量メーターが表示されます。再生中にリアルタイムでバランスを確認できます。
サブ音声の目安は -18dB〜-25dB ですが、一番大事なのは耳で聞いて判断することです。音の性質によって最適値は変わるので、数値だけに頼らないでください。
BGM1が終わってBGM2がいきなり始まると、視聴者は無意識に違和感を感じやすくなります。端でピタッと切り替えるのではなく、少し重ねてフェードさせると、没入感を保ちやすくなります。
⑤ トラックのミュートとロック
🔇 トラックをミュート / 🔒 トラックをロック
トラック左側の「ミュート」ボタンで、そのトラック全体を無音にできます。
トラック左側の鍵マークで「ロック」をかけると、一切の操作が不可能になります。BGMトラックをロックしておけば、編集点やリップルトリミングの影響を受けません。
⑥ マーカーを活用した歌詞同期編集
ミュージックビデオの場合、歌詞の区切りで画面を切り替えるのが初心者にとって一番やりやすい方法です。マーカー機能を使って歌詞の区切り位置に印を付け、それを基準にクリップを調整していきます。
波形を見ながら再生し、歌詞の始まりと終わりを特定します。慣れてくると波形だけでだいたいの位置がわかるようになります。
M
キーでマーカーを打つ
青いマーカーが表示されます。後から素材を入れ替えたい場合でも、マーカーを基準に位置を把握できるので便利です。
赤い再生ヘッドを目印にすると、ピタッとくっついてくれるのでわかりやすいです。歌詞の切り替わりで画面が切り替わるようになります。
⑦ カット・トリミングのショートカットキー
3つの必須ショートカットを覚えましょう。クリップを選択した状態で押すとそのクリップだけに適用、選択なしで押すと全トラックに適用されます。
再生ヘッドの位置でクリップを分割。分割されたクリップは切り離したり、間を削除したりできます。
再生ヘッドから前の編集点までを削除し、後ろの素材が自動で詰められます。
再生ヘッドから右側をリップルトリミング。不要な末尾を一発で削除するのに便利です。
Backspace:クリップを削除するが隙間(リップル)は残る。
Delete:クリップを削除し、後ろの素材が自動で左に詰められる(リップル削除)。
⑧ トランジション(ディゾルブ)の活用
クリップ間のつなぎ目にエフェクトを入れることで、場面転換を滑らかにできます。クリップの境界にカーソルを合わせ、左右矢印の表示が出たら右クリックで挿入フレーム数(2, 6, 12, 24)を選択します。
普通のフェード。ほぼ全シーンで無難に使える万能型。
重なり部分が明るく発光する「光爆発」的な効果。シーン間に輝きを持たせたい場合に。
重なり部分が暗くなる。ダークでシリアスな場面転換に適しています。
横方向にぼかしがかかりながら切り替わる。スタイリッシュな印象。
途中で黒や白に一瞬染まってから次のシーンへ。はっきりとした切り替わりを演出。
ワイプ系(Xワイプ、楕円アイリス等)はシネマティックな映像にはチープになりがち。漫画やコミカルな動画向き。
両方矢印の状態でエフェクトを入れると、クリップの端に余白(のりしろ)が必要になり、「トリム」が発生して位置がずれる場合があります。左矢印または右矢印の状態から右クリックで入れると、トリムが発生しないのでおすすめです。
- イーズイン:開始がゆっくり、徐々に加速。
- イーズアウト:開始が早く、徐々に減速。
- イーズイン&アウト:両端がゆっくりで中間が最速。
トランジション以外の場面(アニメーション等)でも使う概念です。
⑨ スピードコントロール
動画の速度を変更する方法は2つあります。
方法1:クリップの速度を変更
クリップを右クリック →「クリップの速度を変更」→ 速度を入力(例:200%で2倍速)。クリップ全体の速度が一括で変わります。
方法2:速度変更点(Ctrl + R)
クリップを選択してCtrl + Rを押すと速度変更モードへ。クリップ下部の▼アイコンを押すか、該当箇所で右クリックメニューから「速度変更点を追加」を選ぶことで区切りを作成できます。これにより、「最初は速く、途中でスロー、また速く」といった区間ごとに異なる速度を設定し、緩急のある演出が可能になります。
AI動画は24fpsが多いため、50%等に速度を落とすとカクカクになります。
対策:クリップを選択 → インスペクター →「ビデオ」タブ →「リタイムスケーリング」→「リタイム処理」をオプティカルフローに変更。AIがフレーム間を補完し、滑らかなスローモーションになります。CapCutでも同じ概念が使えます。
⑩ 書き出し推奨設定
書き出しには「クイックエクスポート」と「デリバー」タブの2種類があります。仮の書き出しならクイックエクスポートで十分ですが、本番の書き出しは下のタブの一番右「デリバー」から行いましょう。
🏆 OKIHIRO推奨設定
デリバータブ内のグレーのバーで書き出し範囲を指定できます。ショートカット
I
でイン点、O
でアウト点を設定。Alt + X
でイン・アウト点を消去。
「レンダーキューに追加」を押すと右側のキューにストックされます。複数の設定(MP4とMOV等)を同時にセットし、「すべてレンダー」で一括書き出しも可能です。
H.265も選択肢に入りますが、古いデバイスだと再生できない場合があります。迷ったらH.264が安全です。
⑪ アップロードと公開
書き出しが完了したら、YouTubeやTikTokにアップロードしましょう。
サムネイルは動画の中で最もインパクトのある1フレームをキャプチャ。タイトルには「AI動画」「Seedance」等のキーワードを含めましょう。
使用したツール(Seedance 2.0、Nano Banana Pro等)と制作プロセスを簡潔に記載すると、視聴者の興味を引けます。
「AI動画」「Seedance」「Grok Video」「AI生成」「ショート動画」などの関連タグを設定しましょう。
⑫ 困ったときのTips
DaVinci Resolveで困ったときはGrokに質問するのがおすすめです。XやReddit等の動画編集者の生の声を拾ってきやすく、正確な回答が得られます。Gemini / ChatGPTはハルシネーション率が高いので、動画編集系の質問にはGrokを推奨しています。
シーンの間に別のシーンを差し込むマルチカット的な演出も効果的。クリップを分割(E)→ 間をBackspaceで削除 → 別クリップを配置。クリップを重ねると上書きされるので、右側に一旦置いてからはめ込むのがコツです。
AI(Antigravity等)が編集の全てを理解して完璧に指示を出してくれる時代はまだ先です。いろいろ触ってみて、間に差し込んだらどうなるか実験しながらセンスを磨いていきましょう。
このページではDaVinci Resolveを中心に解説していますが、CapCutで編集したい方は別講座の操作ガイドも参考になります。UIが直感的なので、まずはCapCutで完成まで持っていきたい方に向いています。
CapCut操作ガイドを見る →※ 別講座ページが新しいタブで開きます。
おめでとうございます!
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