Arc-Express レッスン9:【重要】キャラクター設定と台本の完全制御
動画のクオリティとオリジナリティを決定づけるのは「キャラクター(語り手)」と「台本」です。AIに全て任せることも可能ですが、意図した通りの動画を作るためには、これらの設定を自分でコントロールする技術が不可欠です。このレッスンでは、キャラクター設定のカスタマイズ方法と、台本を思い通りに修正するテクニックを学びます。
1. キャラクター設定の仕組み
Arc-Expressでは、character_settings.json というファイルでキャラクターの「人格」と「声」を定義しています。このファイルを制御することで、動画の雰囲気を自由自在に変えることができます。
設定の優先順位
ツールは以下の優先順位でキャラクター設定を読み込みます。
- チャンネル固定設定(優先度:高):
z_リソース/channel_assets/[チャンネル名]/character_settings.jsonにファイルがある場合、常にこの設定が使用されます。シリーズ動画でキャラクターを固定したい場合に必須です。 - プロジェクトごとの生成(優先度:低):
上記ファイルがない場合、[MP2]の実行時にAIがその場で新しいキャラクターを提案・生成します。単発の動画を作る場合に便利です。
2. 【推奨】「AIアセット工房」でのキャラクター作成
最も簡単かつ確実にキャラクター設定を作る方法は、GUIのユーティリティ機能を使うことです。
- GUIの「ユーティリティ」タブを開き、
[U5] AIアセット工房をクリックします。 - コンソールの指示に従い、以下の情報を入力します。
・チャンネルタイプ(例:anime_kousatsu)
・キャラクタータイプ(一人語り or 二人対話)
・作りたいキャラクターのイメージ(例:「毒舌な女子高生と、それに振り回される気弱な先生」など) - AIが詳細な設定(性格、口調、英語名、推奨音声モデル)を提案します。
- 内容を確認し、「この設定で確定する」を選ぶと、設定ファイルが生成されます。
生成されたキャラクター設定を「固定」したい場合は、保存されたJSONファイルを z_リソース/channel_assets/[チャンネル名]/ フォルダの中に移動またはコピーしてください。
3. 【上級】設定ファイルの直接編集
「もう少し口調を柔らかくしたい」「声のトーンを変えたい」といった微調整は、JSONファイルを直接編集することで実現できます。
編集すべきポイント
character_settings.json をテキストエディタで開き、以下の項目を調整します。
"speakers": [
{
"id": 1,
"name_en": "Akane",
"persona": "(ペルソナ設定)ここを書き換えるとAIの演技が変わります。例:「語尾に『〜だわ』をつける高飛車な女性」",
"voice_model": {
"gemini": "Aoede", // Gemini用音声モデル名
"google_cloud": "ja-JP-Neural2-B" // Google Cloud用音声モデル名
}
}
]
- persona(ペルソナ): AIが台本を書く際の「演技指導」になります。性格、口癖、役割などを具体的に日本語で記述してください。
- style_instructions: ファイル上部にあるこの項目は、英語での「声のトーン」の指示です(例: Speak in a cheerful voice)。ここを変えると、生成される音声の雰囲気が変わります。
4. 台本内容の完全制御
AIが生成した台本(セリフ)を、一字一句自分の思い通りにする方法は非常にシンプルです。
音声生成前の修正フロー
[MP2] 台本を一括生成を実行します。AIが台本の下書きを作成します。- 処理が完了したら、
output/[プロジェクト名]/part_X/フォルダを開きます。 - フォルダ内にある
generated_kanji_script.txtを開きます。これが台本のマスターデータです。 - このテキストファイルを自由に編集してください。セリフの変更、追加、削除など、ここで行った変更がそのまま後の工程(音声・字幕)に反映されます。
- 編集を保存した後、
[MP3] 音声生成を実行します。
この手順を踏むことで、AIの生成能力を活用しつつ、最終的なコンテンツの品質を人間が100%コントロールすることが可能になります。
このレッスンは以上です。
キャラクター設定と台本編集をマスターすれば、あなたは単なるツールの操作者ではなく、AI劇団を指揮する「総監督」になれます。こだわりの設定で、視聴者を魅了する動画を作り上げてください。