レッスン07

【応用編】ツールの拡張とコンテンツ戦略機能の活用法

この応用レッスンでは、ツールの真価を引き出すための重要な要素、「補助リソース」「AIによるカスタムタスク実行」、そして「コンテンツ戦略機能」について学びます。LP化用のCSSやWordPress連携用のPHPスニペットといったテンプレートから、AIに自由な修正を依頼する方法、さらには次の記事企画をAIに立案させる方法まで、ツールを使いこなすための実践的なテクニックを習得します。

1. 制作を助ける補助リソースとペルソナテンプレート

ツールフォルダ内には、制作の様々な場面で役立つテンプレートやガイドをまとめたフォルダがあります。これらを活用することで、制作の質とスピードをさらに向上させることができます。

1.1. 「z_リソース」フォルダ

  • template_audio_player.html
    GUIの【9】音声プレーヤー追加ボタンで記事に自動挿入される、高機能な音声プレーヤーの部品テンプレートです。このファイル内のCSSを編集することで、プレーヤーのデザインを自由にカスタマイズできます。
  • template_固定ページLP化テンプレート.txt
    生成したHTMLを、WordPressのページでヘッダーやフッターなしの「全幅表示」にするためのCSSコード集です。固定ページ用、投稿ページ用など、目的に合わせて使い分けます。
  • guide_アイキャッチ作成.txt
    AIが生成した高画質の元画像から、Webサイトの表示速度(SEO)とSNSでの見栄えを両立させる、最適化されたアイキャッチ画像を作成するための手順と基準をまとめたガイドです。
  • template_youtube_embed_middle.txt
    記事の途中に、YouTube動画を魅力的な見出しや説明文と共に埋め込むための、WordPressブロックエディタ用コードスニペットです。
  • template_wordpress_snippets.txt
    ツールのWordPress連携機能(自動投稿やカテゴリ最適化)を有効にするために必要な、PHPコードのテンプレートです。

1.2. 「z_リソース/persona_templates」フォルダ

このフォルダには、AIが記事をリライトする際の「執筆スタイル」を定義するための、様々なペルソナテンプレートが格納されています。ここから自分のサイトイメージに合うテンプレートを選び、_wp_sitesフォルダにコピーしてカスタマイズするだけで、AIが生成する文章のトーン&マナーをサイトのブランドイメージに合わせて自動で統一できます。(詳しい設定方法はレッスン01を参照)

【コラム】ペルソナの調整でリライト品質をさらに高める

AIによるリライト結果が「少し短い」「長文だと要約されてしまう」と感じる場合、ペルソナ設定ファイルを調整することでAIの挙動をさらに細かくコントロールできます。

▼ リライトのボリュームを増やすには

ペルソナ設定の「文体」や「重視する点」に、「一つの事柄に対して、複数の具体例や比喩を交えながら、多角的に解説する」「読者が疑問に思う点を先回りし、省略せずに丁寧に説明する」といった指示を追記します。これにより、AIはより詳しく、多くのテキストを生成しようとします。

▼ 長文の要約を防ぐには

ペルソナ設定の「禁止事項」に、「元の文章に含まれる情報を省略・要約すること」というルールを明記します。ツールは内部的に「要約禁止」を指示していますが、ペルソナ側でこのルールを重ねて強調することで、AIが要約に走るのを強力に抑制できます。


2. AIによるカスタムタスク実行:「z_リソース/custom_task_samples」フォルダ

このツールの最も強力な機能の一つが、AIに自由な「カスタムタスク」を依頼できることです。そのための「指示書」を保管するのが「z_リソース/custom_task_samples」フォルダです。

2.1. 「スクリプト」と「AI」の使い分け

このツールでは、作業の性質に応じて最適なアプローチを選択します。

スクリプト(GUIの【9】など)の役割

音声プレーヤーの追加など、毎回同じ結果が求められる定型的な作業。確実性100%で高速に実行します。

AI(GUIの【10】)の役割

「この部分のデザインを変えたい」「新しいUI部品を追加したい」といった、決まった形のない非定型的・創造的な作業。AIが文脈を理解し、柔軟に対応します。

2.2. 【実践】カスタムタスクの実行ワークフロー

例として、AIに「記事の一部分のデザインを修正させる」というカスタムタスクを依頼する流れを見ていきましょう。フォルダ内には、よくあるユースケースに対応した3つのサンプル指示書(01_デザイン微調整_サンプル.mdなど)が同梱されているので、まずはこれらを参考に、コピー&編集して使うのがおすすめです。

  1. 指示書の作成:z_リソース/custom_task_samples」フォルダ内に、デザイン修正依頼.mdのような名前で新しいMarkdownファイルを作成します。中には、「以下のHTMLの、この部分をこんな風に変えてください」といった具体的な指示を書きます。
  2. ツールの実行:GUIコントローラー(_run_gui.bat、macOSの場合は./_run_gui.sh)を起動し、「品質・AI連携」タブの「AIによる自動修正・提案」セクションから【10】カスタムタスク実行 (AI)ボタンをクリックします。
  3. ベースファイルの選択:最初に「どのHTMLを修正しますか?」と聞かれるので、対象のファイル(例:output/for_wordpress/output_interactive.txt)を選択します。
  4. 指示書の選択:次に「どの指示書を使いますか?」と聞かれるので、先ほど作成したデザイン修正依頼.mdを選択します。
  5. 結果の確認:AIによる処理が完了すると、output/for_wordpress/フォルダにoutput_interactive_with_feature.txtのような新しいファイルが生成されます。これを開き、意図通りに修正されているかを確認します。

このワークフローをマスターすれば、あなたはプログラミングの知識がなくても、AIを専属の開発アシスタントのように使役し、コンテンツを自由自在に進化させていくことができます。


3. コンテンツ戦略と補助機能

3.1. ペルソナテンプレートの自動生成

「どんなペルソナを設定すればいいか分からない」という場合に、AIがあなたのサイトを分析し、最適なペルソナ設定を自動で提案してくれる機能です。GUIの「外部連携・分析」タブにある【P6】AIによるペルソナ自動生成ボタンをクリックし、画面の指示に従って分析ソース(最新10記事、ID指定など)を選択するだけで、サイトの文体を言語化した高品質なペルソナ設定ファイルが_wp_sitesフォルダに自動生成されます。

3.2. 内部リンクの自動提案

GUIの「外部連携・分析」タブにある【P4】内部リンク自動提案ボタンを実行します。AIが、現在output/for_wordpress/フォルダにある記事本文と、指定したWordPressサイトの全記事リストを分析し、新規記事からリンクを貼るべき既存記事とその設置場所を具体的に提案します。

3.3. 関連コンテンツの企画アシスタント

GUIの「外部連携・分析」タブにある【P5】関連コンテンツ企画アシスタントボタンを実行します。AIが、input/article_text.txtの内容を元に、サイトの専門性を高めるための関連コンテンツ(クラスター記事)の企画案を5つ提案します。

3.4. Note/Ameblo用記事の生成

GUIの「メイン実行」タブの「基本生成(個別)」セクションにある【15】Note/Ameblo用記事 生成ボタンを実行します。この機能は、WordPressの記事やinput/article_text.txtを元に、AIがNoteやアメブロといった他プラットフォームに最適化された要約記事を自動で生成します。さらに、リライト後の記事内容に基づき、各プラットフォーム専用のSEO情報(タイトル、ハッシュタグ等)も自動で生成します。

Note用にはMarkdown形式、アメブロ用にはHTMLタグを含むテキスト形式で出力されるため、各プラットフォームのエディタにそのまま貼り付けて使用できます。AIの挙動は、_instruction_templatesフォルダ内の「戦略テンプレート」や、ユーザーが_instructionsフォルダに配置した「オリジナル指示書」によって、柔軟にコントロールできます。

3.5. PCでのみ改行を適用する

PCの広い画面では改行したいけれど、スマホの狭い画面では改行させたくない、といったレスポンシブな改行を実現する機能です。HTML内に手動で<br>タグを配置した後、GUIの【14】PCのみ改行を適用ボタンを実行すると、全ての<br>タグがPCでのみ表示される特別な<br class="br-pc">に変換され、必要なCSSも自動で追記されます。

【重要】この機能はファイル内のすべての<br>タグを一括で変換します。実行する前に、VSCodeの全体検索機能(Ctrl+Shift+F)などで、意図しない箇所に<br>タグが残っていないかを必ず確認してください。

3.6. Stable Diffusion用プロンプトを生成する

ツール標準の画像生成(【6F】、【6H】)とは別に、Stable Diffusionなどの外部画像生成AIで利用するための、高品質なプロンプト(呪文)をAIに一括で生成させる機能です。以下のフローで活用することで、好みの画像生成AIを使いつつ、SEO情報の生成はツールに任せるというハイブリッドな制作が可能になります。

  1. GUIの「画像生成」タブから【13】SDプロンプト一括生成ボタンをクリックし、テキストソースを選択してプロンプトを生成します。(output/sd_prompts/prompts.txtが出力されます)
  2. 生成されたプロンプトを使い、お好みの画像生成AIでアイキャッチ画像を作成します。
  3. 完成した画像をinput/imageフォルダに1枚だけ配置します。
  4. GUIの「画像生成」タブから【7】画像SEO情報生成ボタンをクリックし、その画像に対するSEO情報(代替テキストなど)をAIに生成させます。

3.7. 既存画像へのメタデータ埋め込み

手持ちの画像ファイルに、現在のプロジェクトで生成済みのSEO情報(タイトル、キーワード、説明文)をEXIFメタデータとして埋め込む機能です。GUIの「画像生成」タブにある【M1】既存画像にSEO情報を埋め込みボタンから実行します。input/imageフォルダ内の画像を選択するだけで、`output/reports_and_seo/seo_info.yaml`と`output/images/image_info.txt`の内容が画像ファイルに書き込まれます。


以上で、応用編のレッスンは終了です。次のレッスンでは、これまでの知識を総動員し、究極のコンテンツ形式「超ハイブリッド記事」の実装に挑戦します。