【使い方ガイド】Google AI Studio用 AI音声スクリプト 生成ビューワー
このページでは、「Google AI Studio用 AI音声スクリプト 生成ビューワー」の使い方をご説明します。ナレーションや対談など、様々なスタイルの音声コンテンツの「台本」をAIに作らせるためのツールです。台本だけでなく、おすすめの声のAIまで提案してくれるので、高品質な音声コンテンツ制作をパワフルに支援します。
このツールの全体像(3つの機能で音声コンテンツを制作!)
このツールは、作りたい音声コンテンツの種類に応じて、3つのタブを使い分けます。
- シングルスピーカー用:ニュース読みや解説動画のような、一人語りのナレーション台本を作成します。
- マルチスピーカー用:対談やラジオドラマのような、二人での掛け合い台本を作成します。
- 校正チェック:AIが作った、またはお手持ちの「ひらがな/カタカナ台本」に不自然な点がないか、AIにチェック・修正させます。
これらの機能で、音声合成AIに読み上げさせるための高品質な台本を、誰でも簡単に作成できます。それでは、各機能を詳しく見ていきましょう。
機能1:シングルスピーカー用台本の作成(ナレーションなど)
まずは、一人で語るナレーションコンテンツの台本を作成します。ツール画面の「シングルスピーカー用」タブを使いましょう。
何が作れるの?(台本+おすすめ音声のセット)
この機能は、単にセリフを作るだけではありません。1つのテーマに対して、以下の便利なセットを一度に生成してくれます。
- ひらがな/カタカナ台本:音声合成AIが読み間違えることなく、正確に発音するための台本です。
- 英語のスタイル指示:音声合成AIに対する「演技指導メモ」です。「Neutral, informative tone(中立で、情報提供的なトーンで)」のように、声の調子を具体的に指示します。
- おすすめ音声モデル:上記の「演技」が最も上手なAIの声(voice_name)を、理由付きで3つ提案してくれます。
使い方の手順(2つのスタイルから選ぶだけ)
作りたいナレーションの雰囲気に合わせて、2つのスタイルから選べます。
- 淡々としたナレーション風:ニュースや解説など、客観的な情報伝達に向いています。
- 自然な語り口風:Vlogやポッドキャストなど、親しみやすい雰囲気を出したい時に向いています。「えーと」のようなフィラー(つなぎ言葉)も含まれます。
- 作りたいスタイルのラジオボタン(淡々 or 自然)を選択します。
- フォームに「テーマ」「ソース(元になる文章)」「スピーカーの人物像」などを入力します。
- 「指示書コピー」ボタンを押し、AIチャット(Google AI Studioなど)に貼り付けて実行します。
これだけで、すぐに使える音声台本とおすすめの音声モデルが手に入ります。
機能2:マルチスピーカー用台本の作成(対談など)
次に、二人で会話するコンテンツの台本を作成します。ツール画面の「マルチスピーカー用」タブを使いましょう。専門家とインタビュアーの対談や、キャラクター同士の掛け合いなどに最適です。
使い方の手順(2人の役割を設定)
シングルスピーカー用と同様に、作りたい会話の雰囲気に合わせて2つのスタイルから選べます。
- 情報交換風の対話(淡々):冷静な雰囲気のインタビューや、専門家同士の議論などに適しています。
- 表現豊かな対話(フィラー・笑い声あり):ラジオの雑談や漫才のような、生き生きとした掛け合いに適しています。笑い声や相槌も台本に含まれます。
- 作りたいスタイルのラジオボタンを選択します。
- フォームに「テーマ」「掛け合いのスタイル」のほか、「スピーカー1の人物像」「スピーカー2の人物像」をそれぞれ入力します。ここで役割をしっかり設定するのがポイントです。
- 「指示書コピー」ボタンを押し、AIチャットに貼り付けて実行します。
AIは、二人の人物像に合わせた口調や役割分担で、自然な掛け合い台本と、それぞれにおすすめの音声モデルを提案してくれます。
機能3:ひらがな/カタカナ台本の校正チェック
AIが作った台本は非常に優秀ですが、時々、不自然な言い回しや、意図しない読み方になってしまう可能性があります。そこで役立つのが「校正チェック」タブです。
使い方の手順
- 「校正チェック」タブを開きます。
- フォームに、チェックしたい「ひらがな/カタカナ台本」をまるごと貼り付けます。
- 「指示書コピー」ボタンを押し、AIチャットで実行します。
- AIが台本をチェックし、「修正後の台本」と「主要な修正点とその理由」の2つを出力してくれます。
これにより、音声コンテンツの品質をさらに高めることができます。
【重要】言語の切り替えについて
このツールは日本語だけでなく、英語、フランス語、韓国語など、20以上の言語に対応しています。
各フォームの一番上にある「出力言語」のドロップダウンメニューから好きな言語を選ぶだけで、その言語用の台本生成指示書が自動で作成されます。
- 日本語を選ぶと、読み間違いを防ぐための「ひらがな/カタカナ」台本が生成されます。
- 他の言語を選ぶと、その言語の標準的な文字(アルファベット、ハングルなど)で台本が生成されます。
よくあるご質問
Q. なぜ日本語の台本は「ひらがな/カタカナ」なのですか?
音声合成AIが漢字の読み方を間違えないようにするためです。例えば「生」という漢字は「せい」「しょう」「なま」「いきる」など様々な読み方があります。ひらがなで「いきる」と指定することで、AIは確実に意図した通りに発音してくれます。これが高品質な音声を作るための秘訣です。
Q. 「スタイル指示」って何ですか?なぜ英語なんですか?
これは、Google AI Studioの音声合成機能に「どんな声色で読んでほしいか」を伝えるための「演技指導メモ」です。この機能は英語の指示を解釈するように作られているため、このツールでは最適な英語の指示を自動で生成します(シングルスピーカー用の場合)。これにより、単なる棒読みではない、感情のこもったナレーションが可能になります。
最後に
このツールを使えば、これまで手間がかかっていた音声コンテンツの台本作りが劇的に効率化できます。ぜひ、様々なスタイルの台本を生成して、あなたの動画やポッドキャスト制作にご活用ください。