ローカルツールセット「suno_project」
利用のための準備ガイド:ツールと環境設定
このページでは、suno_project を使って動画素材の準備をスムーズに行うために必要なツールと環境設定について詳しく解説します。
環境構築は最初に少し手間がかかるかもしれませんが、一度設定してしまえば、後は効率的に作業を進めることができます。焦らず、一つ一つ確認しながら準備を進めていきましょう!
1. ソフトウェア・ツールのインストールと設定
1.1. Python (バージョン 3.9 以上推奨、例: 3.10.11)
suno_project で提供するスクリプトを実行するためにPythonが必要です。
- Python公式サイトへアクセス:ウェブブラウザでPythonのダウンロードページを開きます。特定のバージョン(例:3.10.11)を推奨しますが、3.9以上であれば動作する可能性が高いです。
Python 3.10.11 の例: https://www.python.org/downloads/release/python-31011/ - インストーラーのダウンロード:ページ内のファイルリストから、お使いのOSに合ったインストーラー(Windowsの場合は「Windows installer (64-bit)」など)をクリックしてダウンロードします。
- インストール実行:ダウンロードしたインストーラー(
.exeファイルなど)を実行します。- 【最重要】インストーラーの最初の画面で、必ず「Add Python to PATH」または「Add python.exe to PATH」のようなチェックボックスにチェックを入れてください。
これにより、コマンドプロンプトやPowerShellから簡単にPythonを呼び出せるようになります。
- 「Install Now」(またはそれに類するボタン)をクリックしてインストールを開始します。
- インストールが完了するまで待ちます。
- 【最重要】インストーラーの最初の画面で、必ず「Add Python to PATH」または「Add python.exe to PATH」のようなチェックボックスにチェックを入れてください。
- インストールの確認:PowerShell(またはコマンドプロンプト、ターミナル)を開き、
python --versionと入力してEnterキーを押します。「Python 3.10.11」のようにバージョンが表示されれば成功です。
1.2. FFmpeg 及び FFprobe (環境変数へのPath設定)
suno_project の一部スクリプト(特に動画クリップ生成や音声分割)で、動画・音声の処理に必須となります。この設定は必ず行ってください。
- FFmpegが使えるかの確認:PowerShell(またはコマンドプロンプト、ターミナル)を開き、
ffmpeg -versionと入力してEnterキーを押します。バージョン情報が表示されれば導入済みで、Path設定も完了している可能性が高いです(その場合は手順5へ)。エラーが出た場合は次へ進みます。 - ダウンロードサイトへアクセス:gyan.dev のFFmpeg Buildsページ(Windows向け)などが一般的です。他のOSの場合は公式サイト ffmpeg.org から適切なビルドを探してください。
Windows向け gyan.dev URL: https://www.gyan.dev/ffmpeg/builds/ - 「full」版または「essentials」版をダウンロード:Windows (gyan.dev) の場合、「release essentials」と「release full」がありますが、どちらでも基本的な動作は可能です。多くの機能が必要な場合は「full」版(例:
ffmpeg-release-full.7z)をダウンロードします。 - ファイルを解凍・配置:
- ダウンロードした圧縮ファイル(
.7z、.zipなど)を解凍します。(.7z形式の解凍には専用ソフトが必要です。無料で利用できる「7-Zip」などを事前にインストールしてください。) - 解凍してできたフォルダ(例:
ffmpeg-xxxxxx-full_build)を、分かりやすい場所(例:C:\直下など)に移動し、フォルダ名を「ffmpeg」に変更することを推奨します。(最終的なパス例:C:\ffmpeg) C:\ffmpeg\binフォルダ(または類似のパス)内にffmpeg.exeとffprobe.exe(Windowsの場合。他のOSでは拡張子なし)があることを確認します。
- ダウンロードした圧縮ファイル(
- 環境変数「Path」への追加 (推奨作業):
FFmpegフォルダ内のbinフォルダのフルパス(例:C:\ffmpeg\bin)を、OSの環境変数「Path」に追加します。これにより、config.pyでパスを個別に設定する手間が省けます。- Windows検索で「環境変数」と入力し、「システム環境変数の編集」を開きます。
- 「環境変数」ボタンをクリック。
- 「(ユーザー名)のユーザー環境変数」欄の「Path」を選択し、「編集」ボタンをクリック。(または、「システム環境変数」の「Path」でも可)
- 「新規」ボタンをクリックし、
binフォルダのフルパス(例:C:\ffmpeg\bin)を入力します。 - すべてのウィンドウを「OK」で閉じます。
- 【重要】Path設定後は、開いているすべてのPowerShellやコマンドプロンプト(ターミナル)を一度閉じ、新しく開いてください。設定を反映させるためです。
- 動作確認:新しいPowerShell(またはコマンドプロンプト、ターミナル)を開き、
ffmpeg -versionを実行し、バージョン情報が表示されれば導入完了です。
環境変数「Path」への追加が難しい場合の代替案:config.py でパスを直接指定する
もし上記の手順(環境変数「Path」の編集)が難しい場合や、特定のFFmpeg・FFprobeを使いたい場合は、suno_project フォルダ内の config.py ファイルを開き、以下の行を編集して実行ファイルのフルパスを指定することも可能です。
FFMPEG_PATH = "C:\\ffmpeg\\bin\\ffmpeg.exe" # 例: Windowsの場合
FFPROBE_PATH = "C:\\ffmpeg\\bin\\ffprobe.exe" # 例: Windowsの場合
# macOSやLinuxの場合は /usr/local/bin/ffmpeg など適切なパスを指定
2. suno_project の入手と初期設定
2.1. suno_project フォルダのダウンロードと配置
下記のダウンロードボタンより suno_project.zipをダウンロードしてください。
【重要】本ツールセットの無断転載・再配布を固く禁じます。ダウンロードされたご本人様のみご利用ください。
ダウンロードしたZIPファイルを解凍し、PCの任意の分かりやすい場所(例:D:\suno_project や C:\Users\YourName\Documents\suno_project など)にフォルダごと配置してください。このフォルダがプロジェクトのルートディレクトリになります。
配置後、フォルダ内が以下のようになっているか確認しましょう(ファイルやフォルダの数はバージョンにより多少変わることがあります)。

主要なフォルダ・ファイル:
scripts/:Pythonスクリプト本体が格納されています。input_data/:動画制作の元となる素材(SRTファイル、音声、画像など)を配置するフォルダです。output_data/:スクリプト実行によって生成されたファイルが出力されるフォルダです。config.py:ツールの動作設定を行う重要なファイルです。1_SRT字幕の連番テキスト化.batなど、数字で始まる複数の.batファイル:各Pythonスクリプトを簡単に実行するためのバッチファイルです(Windows用)。
2.2. Python仮想環境のセットアップ (必須)
suno_project のスクリプトは、プロジェクト専用のPython環境(仮想環境)で実行されることを前提としています。これにより、お使いのPCの他のPython環境との間で影響し合うのを防ぎます。
- PCのターミナル(WindowsならPowerShellまたはコマンドプロンプト、macOS・Linuxならターミナル)を開きます:
(ヒント:suno_projectを配置したフォルダ(例:D:\suno_project)をエクスプローラーで開き、アドレスバーにpowershellと入力してEnterキーを押すか、フォルダ内で何もないところをShiftキーを押しながら右クリックし、「PowerShell ウィンドウをここで開く」または「ターミナルで開く」を選択すると、そのフォルダパスでターミナルが起動し便利です。) - ターミナルで、
suno_projectフォルダに移動します:(上記ヒントの方法で開いた場合は不要)
コマンド例:cd D:\suno_project - 以下のコマンドを実行して、
.venvという名前の仮想環境を作成します:python -m venv .venv
(suno_projectフォルダ直下に.venvというフォルダが作成されれば成功です。) - 重要:
suno_projectで提供されているバッチファイル(.bat)は、この.venvフォルダ内のPythonを自動的に使用するように設定されています。そのため、バッチファイルを実行する際には、事前の仮想環境の有効化(アクティベート)は不要です。バッチファイルをダブルクリックするだけで、仮想環境が利用されます。
(もし、Pythonスクリプトを直接ターミナルから python scripts/your_script.py のように実行したい場合は、事前に仮想環境を有効化する必要があります。その場合の有効化コマンドは以下の通りです。)
- Windows PowerShellの場合:
.\.venv\Scripts\Activate.ps1 - Windows コマンドプロンプトの場合:
.venv\Scripts\activate.bat - macOS・Linuxの場合:
source .venv/bin/activate
PowerShellで上記有効化コマンド実行時に「・・・スクリプトの実行がシステムで無効になっているため・・・」のようなエラーが出る場合は、まず Set-ExecutionPolicy RemoteSigned -Scope Process を実行し、「Y」で許可してから再度有効化コマンドを実行してください。)
suno_project のPythonスクリプトはPythonの標準ライブラリのみを使用しているため、仮想環境作成後の追加のライブラリインストール(pip install ...)は通常不要です。
2.3. input_data フォルダ内の初期ファイル配置
suno_project の各スクリプトが正しく動作するためには、input_dataフォルダ内に特定のファイルやフォルダが適切な名前で存在している必要があります。
ツールセットをダウンロード・解凍した時点で、以下のような空のファイルやフォルダが配置されています。実際の作業では、これらのファイルにご自身のデータを入れていくことになります。
input_data/lyrics.srt:処理対象のSRT字幕ファイルをこの名前で保存します。input_data/full_song_audio.wav:処理対象の音声ファイル(WAV形式推奨)をこの名前で保存します。input_data/images/:動画に使用する画像群をこのフォルダに格納します。スクリプトによっては、このフォルダ内の画像が連番リネームされたり、クリップ生成に使用されたりします。
3. ファイル管理の基本(超重要)
スクリプトの誤動作を防ぎ、多くのエラーを未然に回避するために、以下のファイル管理の基本を必ず守ってください。
- 拡張子の表示設定(【Windowsユーザー必須設定】): Windowsのエクスプローラーで、ファイルの拡張子が表示されるように設定してください。
- エクスプローラーを開き、上部メニューの「表示」タブを選択します。
- 表示されたリボン(またはドロップダウンメニュー)の中から「ファイル名拡張子」のチェックボックスに必ずチェックを入れます。
- これにより、ファイル名の誤認(例:
lyrics.srt.txtのような二重拡張子や、my_image.pngと思ったら実はmy_image.png.txtだった、など)を防ぎ、エラーの大きな原因を排除できます。
- ファイルの配置と命名: スクリプトが期待するファイル(例:
input_data/full_song_audio.wav、input_data/lyrics.srtなど)は、必ず指定されたフォルダに、正しい名前(拡張子含む)で配置してください。大文字・小文字も区別される場合があるので注意してください。 - パス名に日本語(全角文字)を避ける(推奨):プロジェクトフォルダのパスや、入力ファイル名に日本語(全角文字)や特殊記号、スペースが含まれていると、一部のツールで予期せぬエラーが発生することがあります。
可能な限り、フォルダ名やファイル名は半角英数字とアンダースコア(_)、ハイフン(-)で構成することを推奨します。(例:
D:\suno_projectはOK、D:\動画作成ツール\最新版は避ける方が無難)
4. 準備完了!使ってみましょう
お疲れ様でした!以下の項目が整っていれば、suno_project を使用する準備は万端です。
- Pythonはインストールし、PATH設定は完了しましたか?
- FFmpeg・FFprobeはインストールし、PATH設定または
config.pyでのパス指定は完了しましたか? suno_projectフォルダを配置し、その中でPython仮想環境(.venvフォルダ)は作成しましたか?input_dataフォルダに必要な初期ファイル・フォルダは準備できましたか?(実際のデータはこれから入れていきます)- 【Windows推奨】ファイルの拡張子表示設定は完了しましたか?
これで、あなたの動画素材準備が格段に楽になるはずです!各バッチファイル(1_....bat、 2a_....bat など)を順番に、または必要に応じて実行し、config.py の設定を調整しながら活用してください。